第5曲 スケルツォーソ クリスマスツリーに点火する時

クリスマス、大人達は台所でクリスマスのご馳走を作るのに忙しい。
子ども達は自分の部屋で、プレゼントのお礼の練習に忙しい。プレゼントのお礼には楽器を演奏をしたり、詩を朗読したりするそうです。
暗くなる頃、子ども達は部屋を出てろうそくに火をつけてまわる。
家中ご馳走の匂い、そこにろうそくの匂いが混じり合う。
ヨーロッパの家庭のクリスマスの様子は、こんな感じだそうです。

この曲は、そんなクリスマスの夜、子ども達がクリスマスツリーに点火してまわる様子を描いています。
子どもたちのワクワクした気持ちが感じられ、灯がツリーに広がっていく様子が目に浮かびます。

リストの3人の子ども、6人の孫たちも、子どもの時にはワクワクした気落ちでクリスマスツリーに点火したことでしょう!

 キャンドルの光は、救世主であるイエスが生まれて、世界を明るく照らす様子を再現しています。
 prestoで軽やかに、そして華やかに盛り上がるこの曲は、PrimoとSecondoの合わせが全12曲の中で一番むずかしい曲のように思います。

 それでは、第4曲「スケルツォーソ クリスマスツリーに点火する時」聴いてみてください。

 2021年10月31日 三和レコーディングスタジオにて録音

 Primo:澤村陽菜佳
 Secondo:リヒャルト・フランク

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